244 「カメラマン向きの内容です。すいません・・」 9月27日


前回、涼しくなりましたね、と書きましたがもう寒いです。
トレーナーを着て、書いています・・・。

普通に生活をしていて、やっぱり関心が高いのが印刷物やウェブの写真だったりします。
もちろん文章を読むことも好きですが、研究対象ではないですよね。

写真のどの部分に関心があるかというと、全体の色使い、光の色、光質でしょうか。
それぞれ深みのあるテーマですが、最後の光質が特にインファッションです。

たとえば太陽光を模倣することが難しいのは、誰もが知っていることです。
照明ではあのようなシャープな影が作れません。
おおむね影の先端がぼやけてしまうのですね。
そうならないためには、できるだけ光源を遠ざけます。
でも高さも必要ですから、限界がありますね・・・。

あとハロゲンランプもいいですが、結構、ストロボのモデリングランプもいけます。
リフレクターを外すといいですね。
少しにじみますが、かなりいい線いきます。

デフューズしない生の光には、きりっとした強さと、独特の世界観があると僕は考えています。
影の処理が難しいので、よほどコンディションが揃わないとトライする気になれませんが、
デフュ−ズばっかりさせるライトにも飽きたので、取り入れていこうかと考えています。

あとこれから取り入れていこうと思っているのはフローライトです。
蛍光灯ですね。
光量も上がって、使い易くなりました。
人物撮影が中心になりますが、もちろん物を撮ってもアンニュイさが良いですよね。
ハイライトが飛ばず、シャドーがつぶれないフラットな光質ですから、デジタルにも合うかもしれません。

ストロボは便利ですし使い易いですが、描写に味を求めることは難しそうです。
HMIは発色がきれいで、ピントも合わせ易く、デイライトでシャープな光はとても魅力的です。
僕もかなり多用しましたし、HPの写真もHMIで撮ったものが多いです。
ただ光量が強烈ゆえ、拡散させるのに以外と手間どります。
スタジオや大きな空間ならいいのですが、狭い場所ではどうして光の芯が残ってしまいます。
壁バウンスにしてもホットスポットが光をフラットにさせないのですね。

誰でも見たまま撮れる、簡単な機材に思われがちですが、良いライティングを作るために、
本当はエキスパートの伎倆が必要なのでは、と思っています。


関西の頃はいろんな被写体を、いろんな撮り方をするのが当たり前だったように思います。
でもこの場所で問われるのは、自分が他の人とどう違うのか、ということのようです。
変わった写真が撮れたら良い、という話ではなくて、たとえば正統派であっても、
ズバ抜けて上手ければ、それは他の人と違うと言えるのでしょうね。

でも僕の場合、上手いという線は無理です。
経験上、それは分かっています。
昔、あるサンプル写真を渡されて、同じ撮り方をするのですが、
どうしてもそれを超えることができませんでした。
何かが違うのですね。
比較対象がなくてそれまでは分からなかったのですが、自分の技術の稚拙さに気が付きました。
楽天的な僕ですが、その撮影が続いた数カ月感は、眠れなかったです。
永遠に終わらない作業を引き受けてしまったような、そんな気分でした。

上手いというのは、個性というよりも、ある決まったフォーマットの中で
いかに高みにいけるのか、ということなのだろうと思います。
たくさんの経験値とライティングのクリエイティビティ。
センスを持った人の職人技ですね。
残念ながら、僕にはそんな緻密さはなさそうです。


自分の好きなことをすること。
それは僕のモットーです。
というか、それしかないですよね・・。
好きじゃないと頑張れないし・・。

たくさんトレーニングをさせてもらったおかげで、
いろんなものを、いろんな撮り方ができるようになりましたが、
普通、人は「これが好きだ」というものは、それほど多くないと思います。
嗜好というものはおおむね決まっているのではないでしょうか。

自分なりの好みというものも分かってきますし、
広く浅くよりも、深さを求められる環境でもあります。
僕の場合、何が撮りたいかというよりも、僕なりに考えて撮らせてもらえる環境は嬉しいです。
まだ駆け出しのようなものなので、難しいですが、おいおいそうなりたいですね。

そんなわけで、これからは「生の光」と「蛍光灯」の時代です(僕だけの話ですが・・・。)
こんなに限定して、やっていけるのだろうか・・・。

やはり戦いはつづく。
わんわん。










243 「地域性」 9月23日

朝晩はずいぶんと涼しくなりました。
今日は昼でも北風が強かったせいか、肌寒かったです。
台風の吹き返しの風でしょうか。

関西出身者からすると、今年の夏はそれほど暑くなかったです。
こちらで暮らしてる人に、そう言うとエエッと引かれてしまいますが、
でも実際、そう感じるのだからしょうがありません。

東京在中で大阪出身の友人が、この夏、帰阪したところ、
もうおそろしく暑かったわぁと言っていましたから、たぶん気候が違うのでしょうね。

僕は花粉症ですが、その種類もまた違うようです。
関西の頃は4月いっぱい調子が悪かったですが、こちらでは初夏まで引っ張ります。
これは少々、辛いですが仕方がありません・・・。


高速を走っていても、地形や湿度が変わっていくのが分かります。
名神を東に向かっていくと、それほど起伏のない道がずっと続きます。
わりあい単調ですが、緊張感もなく走りやすい道です。

多賀PAは食べ物がおいしいのでよく停車しますが、
その先、米原JCTから関ヶ原までは、冬場大変なのです。
猛烈に雪が降る地形なのでしょうね。
日本中、どこも降ってないのに、ここだけ降雪していたりします。
おまけに勾配もかなりきついので、ハラハラします。
この正月も深夜、米原を越えたとたん、視界が見えないほど吹雪いてきました。
さすがに手に汗握りましたけど。

岐阜を越え、愛知県に入るとまた平野をだらだら走ります。
愛知県も意外と長いのですよね。
ここでは当然、味噌カツです。

静岡からは両サイドに山が控えていたりして、まぶしい緑の回廊を走るようです。
初めて走った時は、有料道路のように気持ちのいい道だなぁ、と感心したものですが、
今では慣れてしまって、見向きもしません・・・。
やがて富士山が見えてきて、この辺りまで来たら、やはり桜エビを食べないわけにはいきません。

神奈川に入ったら、ほぼ1時間ほどで東京インターです。
海老名PAではメロンパンでしょうか、やっぱり・・。
見上げれば、夏なのに空が青いことに気がつきます。


今までとは違う環境で生活を始めたい、そんな想いがありました。
それは新鮮であり、でも受け入れることの大変さも同時に抱えることです。
細かい違いをあげればキリがなさそうです。

ただ土地の知識がないので、もう少しわかれば楽しいのかもしれません。
たとえば関西人なのに淡路島知らないとか、
有馬温泉て、どこにあるの、と言ったらアホか、ワレーと言われたりします。
でも僕もこちらでは、ばっかじゃないの、と思われていることもありそうです。

明石の鯛とか、関アジって言われたら、おおーと思いますが、
柏崎、とか三陸沖、と自慢げに言われたところで、そのすごさがもうひとつ、わかりません・・・。
はぁ、と言うしかないですし、相手も言い甲斐がなさそうです。

そんな感じで、まだまだ戦いは続きます。
ではまた。

 

 

 



242 「写真アップと次の予定」 9月15日

実はこっそりと新しい写真をアップしております。

もうあまり難しいことを考えず、好きだと思うものを放り込みました。
古いものから、最近のものまで。
何の統一感もありません。
でも統一感を持たせないことで、違ったまとまりができるような気もします。

タイトルの「shuffle」もたまたま開いていたアップルのホームページから、これいいな、とコピペしました・・・。
かなり適当ですね・・。
でも人間、年をとるとどうしていい加減になっていくのでしょう。
人間関係は大切にしますが、自分のことはだんだん、どうでもよくなってきます。
そのうちヒゲも髪もボーボーで、公園なんかでうぉーと叫んでみたり。
イヌに噛み付いたり。
馬に飛び乗ったり。
ただの変人ですね、それは・・・・。



縁あって、神奈川大学という学校のPRをすることになりました。
教員紹介のために、ひたすら教授や助教授の写真を撮り続けています。
受験生に向けてのPRが主になります。

すべての先生の写真を僕が撮るわけではないですが、
さしあたっては理学部、工学部で110人、撮影します。
そんなに先生って、いるんですね。
生徒が5000人いるらしいですから、そんな具合なのでしょうか。

とても忙しい方々が多いため、スケジュールがなかなか合いません。
ひとりの先生を撮影するために、平塚まで行くこともありました。
それゆえ、思ったように進みませんし、 まだまだ先は見えません。
それなのに、これが終わったら他学部もやるかも、という話がすでにあって、目眩がします・・・。
ですが、とてもありがたいことです。


先生は被写体として、撮り易い方々ではありません。
姿勢として、ウエルカムではないケースが多いです。
それに研究をされている方がすべてなので、職人タイプというか、
撮影なんて・・という先生もいました。

まずいちばん難しいのは企画の趣旨を説明し、取材、撮影のアポを取ることですが、
その仕事は僕がとても信頼している、ある方がやっています。
もともと純文学の編集者で、定年で会社をリタイアしましたが、
今回の企画をまとめるスーパーバイザーとして、白羽の矢が立ったのでした。
でもその方の根気と我慢強さがないと、今回の企画を押し進めるのは、難しいのではないか、と思えました。
その大変さ加減がわかるだけに、頭が上がりません。

ですが授業以外でも、学会だ、研究だと世界中を飛び回っている
先生のスケジュールを押さえるのは、至難の業です。
運良く時間が取れて研究室にお伺いしても、できるだけ手短に、という事もしばしばです。

協力的な方がほとんどでしたが、中には当然そうでない方もいます。
でも僕は説得しました。
なぜ写真を撮らなければいけないのか。
そして撮る以上は、見る人にメッセージを届けるものでなければならない、ということ。
そうして撮られたのが、次回アップする写真です。

僕が自分に与えた課題は、その人となりが分かること。
そしてチャーミングを捉えること、のふたつです。


撮影が進むにつれ、先生方が以前に増して協力的に変わりました。
こちら側のメッセージが届いたのか、先生間での噂のお陰か、とにかく仕事はし易くなりました。
びっくりするほど、誠実に対応していただいた先生も多く、感銘を受けました。

感情を表に出すことは少ないですが、基本的に熱い人たちが多いと僕は感じています。
研究をするとというのは、そういうことだと思うのです。
あるテーマを生涯かけて追求し、前人未到の場所を発見する。
研究が向かうべき目的地というのは、そんなところだと思います。

企業の研究の場合は、商業とリンクしてなければいけませんが、
大学の場合はそうではありません。
自分がしたいこと、誰もやっていないことをかぎりなく、突き詰める。
前衛アートに近い感覚があるような気がします。

それがどれほど魅力的で、面白いかということを、見る人にきちんと届ける。
それが僕たち、取材する側の役割だと思います。

まだまだ続きますが、でも良いものができればいいな、と心から思っています。

ではまた。








241 「HP  remake」 9月14日

ずっとフォトショップをし続けています。
初めてフォトショップという言葉を聞いたのは、20代の前半だったように思います。
英語の勉強をしていたので、聞いた英語を何でも日本語に直す変な癖があった時代でもありました。
パソコン上で写真でも買えるのか・・・。
どう考えても、そうした解釈しかできませんよね。

今思うと正しい英語学習法だとは思えませんが、
耳から入って来る英語をすべて日本語に直します。
「あん時は朝も夜も大変だったぜ。丸太のように寝ちまいたいよ♪」
今もそんな気分です・・・。

でもそのフォトショップにこれだけ人生の時間を割くことになるとは、夢にも思いませんでした。
今、集中して作業しているのは、新しいトーンです。
デジタルですが、データとは思えない、かなりいい感じになれば嬉しいです。
表現方法としては2パターンあるのですが、どの写真がどれに合うか、というところが難しいですね。
近々、その写真もアップできると思います。

もうひとつはHPに仕事の写真をアップしようと、準備中です。
難しいのは見せ方でしょうか。
たとえば、人を撮る人なら人を、風景を撮る人なら風景を見せる。
それならば全体の流れに違和感や、ギャップ与えることはないのだろうと思いますが、
僕の場合、とにかく何でも撮るので、もう見にくいというか、統一性がないというか、
この人、大丈夫か・・・という感じになりがちです・・・。
人と料理とモノと風景と商品撮りを分けて・・・ファイルを作って・・・。

なんて躊躇しておりましたが、もう開き直ってシャッフルします。
吹っ切れましたです。
ひとつのファイルにすべての写真を放り込みます。
頭の中でイメージしておりましたが、意外にいいかも、と思いました。
時おり、ヤケになるのも悪くないです。
かなりデザインコンシャスな紙面?になる予定です。

そのためにずっとスキャンを繰り返し、PSで切ったり貼ったり・・。
俺の人生、こんな時間の使い方でいいのか・・・という気分で満たされています。

でもとりあえず、納得できるものをお見せできるようにやるしかありません。
こういうのって、一気にやらないとできないんですよね。
パソコンの中には、これまで何度も途中で放り出されたデータがたくさん眠っています。
それを開いて見ても、いったい何がやりたかったのか、見当も付きません・・・。
やっぱり勢いでやらないと・・。

今回はやれると思います。
たぶん・・・。

ではまた。







240 「カエルくんとデジタル」 9月7日


昨日の夜、緑道を通って郵便局に行きました。
Tシャツだと少々肌寒い感じだったので、たぶん20度を切ってそうな気がします。

虫がたくさん鳴いています。
こおろぎは分かるのですが、それ以外にもたくさんいそうです。
きれいな音のする小道を進むのは、とても気持ちがいいです。

雨は地面を湿らせていて、カエルくんが活動するにはもってこいだな、と思いました。
そうしたら、いましたよ、これまで見たことがないくらいの数が。
わさわさ、わさわさ。

僕の姿を見て、ジャーンプと逃げていきます。
動きが機敏だ、おまけに跳べるやん・・・。
夏の自分らは、いったいなんやったん・・・。

とは言っても2回ぐらいしか跳べないのですが。
どうも重過ぎて着地が上手くいかない様子です。
2回目のジャンプの時は体制が整っていないので、あさっての方向に行ってしまいます。

何はともあれ、こんなたくさんのカエルくんに家を襲われたら、ひとたまりもありません。
ここはひとつ、仲良くしておくにかぎります。


4×5は売り時かなぁ、と日記を書いた翌日、4×5を使うことが多い、仕事のオファーが来ました。
ブローニーも結構使うかもしれません。
神様がフィルムカメラを売らさないよう、後ろから糸を引いているかのようです。

でも僕はとっさに言いました。
デジタルしかやりません、と。
素早すぎる自己防衛に、自分で笑ってしまいました。

フィルムしかなかった頃は、階調の限界なんて考えたことがありませんでした。
他に比較できるメディアがないですからね。
その範囲内でいかに上手く撮れるか、ということしか考えませんでした。

でもデジタルが浸透して、階調の限界なんて枠が、取っ払われたわけです。
自分のイマジネーションがあれば、いくらでも表現は広がります。
でもこの思考はどんなオーダーにも応えられる、というカメラマン的発想かもしれません。

現段階で平均的な仕上がりがきれいなのは、フィルムだと思われます。
ネガ風にはなっても、あの希薄なネガと同じ様にはなりません。
フィルムも印刷の際、データ化するわけですから、理論では変わらなくても、仕上がりは違ってきます。
不思議ですね。

感度を上げた時のデジタルデータはフィルムを軽くしのぎますが、
普通の撮影では、まだまだフィルムに軍配が上がるような気がします。

でもワクワクしないのですよね。
これまでに膨大な数のフィルムを使ってきましたし、フィルターワークもかなり真剣に取り組みました。
ライティングの光源も然りです。

その中で自分なりに、できることと、できないことを体に擦り込ませてしまった感じがします。
でもデジタルになって、できないことがなくなりました。
かぎりなく自由です。

それはどういうことかと言うと、すべては自分次第ということです。
まわりを見渡しても、落ち度なんてどこにも見当たりません。
あるとしたなら、自分自身の思考がクリエイティブじゃない、ということなのかもしれません。

デジタルはフィルムコストを安くするための機械ではなく、
自分の思考と表現を、直結させることのできる手段だと僕は考えています。
もしフィルムと同じ感覚で撮っていたら、単なるお手軽カメラでしかないのでしょう。


僕は世の中にあるデジタル全般において、好きでも嫌いでもありません。
ですがそんなものが組み込まれていなくて、動いているものはほとんどありません。
生活が成立しませんです。

僕の趣味が写真としたなら、デジタルカメラなんて興味はなかったかもしれません。
モノ好きですし、なにしろロマンティストで知られている僕ですから、メカニカルな感触を大事にしたと思います。
でもカメラマンは時流を無視することはできません。
いかにその時代の空気を含んだ写真を撮れるのか、というところがカメラマンにとっては大事だと思います。

新しいことを否定せずに、面白がれること。
どんどんいろんなことを吸収して、カネゴンのように大きくなりたいです。
(カネゴンて、大きくなったっけ・・・)

そんな感じで、ひとつよろしくお願いします。








239 「フィルムカメラの売り時」 9月4日


フィルムの在庫に少々困っています。

今年からは多くの出版社がデジタルに切り替わるという話を聞いていました。
それでも多少はフィルムも使うだろうと思っていましたが、
ここ半年ほど、フィルムを使っていません。
100%、デジタルなのですね。

もう少し穏やかに切り替わっていくと思っていましたが、これほど突然とは・・・。
おかげで在庫の山です・・・。
35ミリ、ブローニー、4×5のポジやネガ、ポラもたくさんあります。
ふう・・。

光源もストロボやHMI、タングステン、デイライト、ハロゲン等、いろいろありましたが、
デジタルは色温度も変えられるので、かなり整理できます。
これまでに買った機材はどうしよう・・・っていう感じですね。

4×5やブローニーもまったく使わないし、この先、使う気配もないので、
この際、手放してしまおうかと考えています。
フィルムホルダーとか、いろんなものが無くなれば、場所がかなり広くなります。
カメラバッグ、4ケース分ありますね・・・。

ブローニーのデジタルバックを期待しておりましたが、
ハンドリングの悪さからすると、やはりスタジオカメラかなぁという気がします。
ファインダーも大きいし、ファッションなんかだといいのでしょうね。

データは画素数よりも質だと思っていますので、そう考えると印刷データも蓄積された
一眼レフの方があらゆる条件において、優れてるのかなと思ったりします。

でも僕の世代でブローニーを持っていないカメラマンというのも、ちょっとどうかという気がしないでもありません。
ですがある年配のカメラマンがすべてのカメラを手放して、デジタル一眼レフだけ買った、という話を聞きました。
これまで愛用してきた中判、大判を売ったのでしょうね。
職業カメラマンとして考えれば、英断と言えると思います。
未来を予見していたのか、やけっぱちになったのか、どちらにせよ、その潔さに驚きました。

フィルムカメラが、いつでも売れるのでしたら、しばらく持っていればいいのですが、
さすがにこれだけデジタルが浸透してくると、かなり売りにくくなってきていると思われます。
お金が余っているのならともかく、僕たちはそれを元手に新しい機材を手に入れなくてはいけません。
それにそれらを使ってくれる人々の手に渡った方が、カメラも間違いなく幸せです。

もう4×5は売ってもいいですよね。
仕事で使わなくても、老後、入江泰吉のように風景写真でも撮ろうかと思っていました。
ポジを使って、一発入魂!
「はいなーっ」と気合いでレリーズを押す。
かっこいいですよね。
でも20年も30年も先に4×5はないわなー。
重いし、フィルムもあるかどうか・・・。
最近は一眼レフでも、重いなー、って言ってますから・・・。

ブローニー、どうしましょう。
レンズにカビが生えてるんちゃうかな・・・。
標準レンズとポラバックだけでいいですか。
でもたぶん使わないんでしょうね。
どう考えても自分で、使いたい、と言わないかぎり、ほとんどの仕事がデジタルでこなせそうです。
この先、どんどんデータの質も良くなっていきますしね。
でも35ミリサイズしか持ってないと言うのは、どうかなぁ。
これからはそういうのもありかなぁ。
先述の年配カメラマンほど潔くはなれません。
みなさんはどうお考えですか。


関係のない話ですが、このあいだ、あるメーカーでセンサーの開発をしている研究者と話をする機会がありました。
企業は現在売れている商品を研究するのは遅すぎるので、かなり先の未来を見て開発しています。
データを圧縮するJPEGなんて言葉は今でこそ当たり前になりましたが、
それを研究していたのは20年以上も前のことだそうです。
デジタルカメラなんて、存在してなかったんじゃないですか・・・。

もう少し先の話ですが、 フィルムとまったく同じ性能のセンサーができます。
階調もピントの深さもすべてフィルムと同じです。
デジタルのトーンは嫌い、なんて話はなくなります。

ここで語ることはできませんが、その構造を聞いて、
あーなるほどな、と思いました。

やっぱりフィルムカメラ、今売った方がいいですよね。
どう思います・・・。

ではまた。










238  「やりましたぜ!」 9月3日

今日は朝から羽田のホームセンターに向かいます。
成城にもあるのですが、羽田は品揃えも価格もずば抜けているので、遠いですが行く価値あります。

まずジュースでも買ってから、と思い中華料理屋前のベンダーに行くと、動く巨大な影が・・。
頭を中華料理屋の厨房に突っ込み、大きな筆のような尻尾を振っています。
世田谷イチ、巨大な犬かと思いましたが、馬でした・・・・。
おばちゃんにニンジンをもらっている様子でした。

リュックの中から、デジカメを探します。
手が震えます。
焦って手が震えるだなんて、仕事でもまずないことです。
ない、
ないっ!
この日のためにずっと入れていたはずなのに・・。
思い出しました。
昨日の撮影の時、重たかったので車に入れたままだったのだ。
一生の不覚!

ダッシュで車に帰ります。
振り返って馬が向かう方向を確認。
車に乗り込んで馬を追う。

角を曲がったところで、あっけなく発見しました。
誰かの敷地で勝手に草を食べています。
僕を見るわけでもなく、むしゃむしゃとマイペースです。
車が停めやすい場所で助かりました。
これまでも何度か、車から見かけていたのですが、狭い道が多くて停めれませんでした。

コンビニ脇の電柱に、結び付けられていることもあり、ほとんど犬扱いです・・。
別に何かに動揺するわけでもなく、ぼーっとしています。
でもこのあたりではみんなが知っている人気者なのでした。



おしまい。