575 「島唄」 6月22日

ちょっとバタバタしておりましたが、落ち着きました。
またタリラリラーンとした日常を過ごしております・・・。

先日、キャロットタワーの渋谷行きバス停で、芋洗坂係長を発見!
キューピーちゃんのような髪型だったので、チラリと見たらバツが悪そうに背を向けました・・・。

先週は乃木坂でミュージシャンの撮影。
テレビで見たまんま、穏やかで優しそうな人でした。
スタッフに一人ずつ丁寧に挨拶・・・。
スレていないところが、とてもいい感じです。

地元での休暇を終え、東京に戻って来たばかりで・・というか
今も尚、奄美大島で暮らしているようです。
最近はそんなミュージシャンも多いですね。

沖縄のミュージシャンもそうですが、確かに島唄のようなメロディは
東京で作るのは難しいかもしれませんね。
どんよりとした空、潮の香り、湿気を含んだ重い風、
船底をちゃぷちゃぷ鳴らす、波の音。
島唄はそんな感触を鮮やかに思い出させてくれます。

歌にかぎらず、その場所でしか生まれないものはたくさんあると思います。
その土壌は気象や地形だったり、もしくは何らかの文化や宗教を背景にしていたり、
または国民性だったりするのかもしれません。

世の中がどんどん便利になって、そんなものに触れる機会が増えていくのは楽しいことです。
ただかっこ良くいえば、同時に何かしら失われていくようなものがある気がします。
それは何なのだろうとぼんやり考えていました。

それは新鮮さや驚きということもあるかもしれませんが、
おそらく世の中が均一化していくのでは、という不安なのでしょうか。
互いが影響を与え合い、どんどんフラットになっていくような世界観。

都会でもちょっと良いものに簡単に触れられる代わりに、
たとえば沖縄で生の島唄を聞いたときの鳥肌が立つような感触を
僕らは少しずつ手放しているのかもしれません。

かといって、その浸食を僕たちは止めることもできず、
できたとしてもそれが正しいことなのかすら、自分でも分からないわけで、
なんともオチのない話ですいません。


いろんなことを知ると、いつかわからなかったものが氷解していくのでは・・・
というささやかな希望がありましたが、まったくの逆ですね・・・。
その複雑さと奥行きの深さに気がつき、ますます分からないことが、増えていきます。
わからないというか、答えのないものが身の回りにも、ゴロゴロしているということです。

そんなわけでいつも、僕は僕だ、と開き直ることにしています。
とりあえず前を向いて歩きましょう。

あーやっぱオチがなかったですね。
すいません・・・。

 

 

 

574 「マイブーム」 6月17日

6月に入ってから見た映画です・・・。

パッチギ/海を飛ぶ夢/北京バイオリン/恋する惑星/初恋の来た道
スパイダーマン1、2、3/バットマンビギンズ/タクシー4/タワーリングインフェルノ
硫黄島からの手紙/父親たちの星条旗/ダイハード4/フィフスエレメント
たとえ世界が終わっても/プライベートライアン/カサブランカ/理由なき反抗
エンドレスサマー/トランスポーター/愛の流刑地/俺たちフィギアスケーター/・・・。

思い出せないものもありますが、30本くらい見ていますね・・・。

撮影をしながら、スタッフの男の子にダイハードを見て来たと告げると
「朝からダイハードですか・・・」と。
ダイハードを見るのに朝も夜もないだろう、と思いましたが、
たしかに朝からホラーはきついかもしれませんね。
なによりどんよりとした気分で仕事に向かいそう・・・。

タクシー4をのぞき、どれもいい映画でした。
ちなみに涙したのは、パッチギ/海を飛ぶ夢/北京バイオリン/スパイダーマン2
たとえ世界が終わっても/愛の流刑地・・・。
ダイハードは涙しませんでした・・面白かったですが・・。

リュックベッソンが好きでタクシーはずっと見て来ましたが、
正直、タクシー4は期待はずれでした。
2ですね、面白いのは。
日本人を敵にしながらも、親日的な感情がよく伝わって来ます。
プジョーとランエボが走るシーンは圧巻です。

個人的にいちばん良かったのは北京バイオリンです。
素晴らしいキャスティング、そして美化されていない等身大の中国人像。
あまりにも不器用な誠実さが心を打ちます。

俺たちフィギアスケーターも結構面白かったです。
あまりにもバカげた話なんですけど、好きなシーンがいくつもあって、何度も見返しました。
アメリカ人ってほんとバカだなぁ、と腹を抱えて笑いました。
サイコーです。


今、僕が関心を持って見ているのが、「たとえ世界が終わっても」に出ている
大森南朋さんという男優の方です。
CMでもよく見かけますし、テレビ版ハゲタカの鷲津役でも登場しています。
なんだか見るたびに芸風が違うという、いったいどれが本物なのか、そのわからなさに惹かれています。
僕の好みである表情で語れる方ですね。

そのハゲタカの原作である小説が面白いとずっと聞いていて、
とりあえず今、出ている全4巻(ハゲタカ上下、ハゲタカ2上下)を読み終わりました。
これは面白いです・・・。
ドラマティックな経済小説ですが、特にハゲタカ2の下巻は3回くらい読みました。

僕はそこそこ本を読む方だと思いますが、
その95%を占めているのが、経済小説、時代小説、村上春樹さんです・・・。
あまりにも偏ったラインナップではありますが、本当なのでしょうがありません。

経済、時代小説に共通しているのは、スケール感とリアリティで、
説得力と力強さ、緻密さ、そして策略。
人と人とのエネルギーのぶつかり合いをたぶん本能的に求めているのかもしれません。
それゆえ読んでいて、熱くなれるんですよね。

一方、村上春樹さんは何にも属していない気がします。
読んでいてもワクワクするわけでもなく、熱くなれるわけでもありません。
それでもなぜこんなに何度も読み返せるのか、という理由が自分でももうひとつわかりません。

ただ長編であるほど、その歪んだ物語の中に自分が深く沈み込んでいくような感触があります。
そんな心理の底のような場所から抜け出せない心地良さに
答えのちょっとしたヒントのようなものがあるのかもしれません。


もうひと方、気になっているのが精神科医の名越康文さんという方です。
よくテレビに出られているので、見れば、ああ、この人か、と誰もが思うはずです。
いつ話を聞いていても、なるほど!とヒザを叩きたくなるような説得力で、
テレビでもラジオでも、出演していれば耳を傾けるようにしています。

以前、テレビ局でお会いしたことがあるのですが、当時はそれほどファンでもなく、
ずいぶんもったいないことをしたと悔やんでいます・・・。
今お会いしたら、プロ野球選手に会った、リトルリーグの小学生のように
直立不動の姿勢でサインをもらうのに・・・。

ではでは。


あーマジで仕事しなくちゃ・・・(汗

 

 

 

 

573 「アートディレクター」 6月15日

東京で仕事をしていて、いちばん違うのは
ADが現場まで足を運んでくれることが多い、ということです。
アートディレクターという方々ですね。

ADとデザイナーはどう違うのか。
僕なりの解釈なので違っていたらごめんなさい。
例えばそれを船に置き換えると、ADは船でいう船長に近いのかもしれません。
もちろん細かな現場の仕事をすることもありますが、
少し引いて全体を眺めている感じ。

どこに向けて、どのように進むのか。
本や広告のグラフィックパートにおける最高責任者であると考えています。

ADが変われば、グラフィックも変わります。
写真のセレクトも変わり、同じカメラマンが撮ったものでも、
ずいぶんと印象の違ったものが出来たりします。

文字を扱う側の立場や、グラフィック側の立場の平衡関係で、
見せるビジュアルが変わってくるのも面白いところです。
カメラマンからすれば、もちろんADが強い方が嬉しいですが、
あまりとんがってしまうと、伝えたい事柄から離れていってしまう感じがしないでもありません・・・。
難しいですね。


ただ僕は基本的にデザインに口をはさむことはありません。
もちろんそんな権限もありませんが・・・。
僕たちは互いが完全なプロフェッショナルです。
ADの写真眼を尊敬しているし、信頼もしています。

例えば撮影物や伝えるべき方向性、ページ数なんかを聞けば、
だいたいどのような写真が何点ぐらい必要か、ということは想像できます。

しかしながらたまに自分が思いもしなかった、目からウロコ的なディレクションがあったりして、
ADのビジュアルに対する深みというか、凄みに感心することがよくあります。
あーそこまで及ばなかった・・・なるほど・・と。


仕事ではできるだけたくさんの写真を撮るようにしています。
もちろん人物の場合は用意もあるのでなかなか難しいですが、
求められたもの以外に、自分が撮りたいものを極力、おさえるように心がけています。

とにかくいい写真をたくさん撮って、ADが「選べなくて困る・・・。」
というのが僕の理想としているところです。

男カワダマサヒロ、パッションで撮り続けます。
スポーツカメラマンのように日々、連写です。
シャッターOHの日も近い。
とほほ・・・。










572 「失望と後悔、そして強さ」 6月11日

4月の同窓会以来、二人の友人が訪ねて来てくれました。
たぶんものすごい忙しさで東京にやって来ているはずなのに、
逢うための時間を作ってくれるのは、とても嬉しいことです。

同窓会でもあった、かおるちゃんという友達がいて、
今は大阪府議会議員をしています。
橋下知事ということもあり、何かと注目されているようですね。

彼のブログにお母さんのことが書かれてあり、
ちょっと胸が熱くなりました。

若くして未亡人となりながらも3人の子供を育て上げたこと。
病院や施設に入り、自分が議員になったことをおそらく認識してはいないだろう、ということ。

僕がよく覚えているかおるちゃんの表情は笑顔です。
目を細め、優しく穏やかに微笑む。
静かですが、あたたかな視線です。

そんなかおるちゃんに、彼のお母さんの愛情の深さを感じています。
お父さんを亡くしても、そんな彼でいられたお母さんの素晴らしさ。
3人の子供を育てていこうと決めた覚悟。
本当に頭が下がります。


友人たちと話をして感じるのは、何も変わってないということです(汗
それなりに責任のある立場ではありますが、核のようなものは何も変わらない。
もちろんそれは僕らだけじゃなくて、きっとみんなそうなのでしょうね。

ただ面白いのは皆がそれなりの強さを秘めているということです。
自分が何をし、これからどこに向かおうとしているのか。
人としての芯のようなものを持っているということです。
そしてそれは揺らぐことのない、とても強いものです。

もう迷いがない、ということなのでしょう。
もしくは迷ってもそれを打破していけるだけのパワーがある、ということなのかもしれません。
そんな逞しさを友人の中に見ることは不思議であり、しかしとても嬉しいことです。



僕の場合、傷つけたこと、失ったこと、自ら手放したこと、
そんな失望と後悔が今の自分を奮い立たせていると考えています。
もちろんそれらがすべてではありませんが、かなりの部分を占めているのは間違いありません。
そしてそれらと並列して僕の中にあるのが、未来への希望です。
多くの後悔が僕にとって、未来への原動力になっているのでしょうね。

何をやっても中途半端にしか出来なかった僕が、写真に出会い、
時間をかけてその面白さに気がつきました。
もちろん天職だなんて大それたことは言えませんが、
それなりに適した場所が与えられたことにとても感謝しています

失望も後悔も二度としたくないから、
人にも仕事にも真剣に向き合う。
たぶんこのスタンスだけはこの先も変わらないと思います。



かおるちゃんとは次回の選挙ポスターを僕が撮影する約束をしています。
そんな未来があるだなんて、当然学生の頃は考えたこともなかったですが、なんとも不思議です。
強さを感じるカッコいいものも撮りたいですが、
あの優しい笑顔もいいなと思ったりします。

ではまた。



西田かおる
http://www.go-west.tv/


 

 









571 「カエルくん0806-2」 6月10日

またまた激写です。
もーいーよーというそこのあなた。
まあまあそんなことを言わずに・・・。

昨日は体がビクリとするほど、すさまじいカミナリでしたが、
カエルくんたちはもちろんウヒョヒョです。

で、発見しました。
「カエルくん(大その1)」はやはりエアコン室外機のゴム足の中に潜んでいました。
足を伸ばすと20センチくらいある巨大カエルなのでした。

でも春先から比べるとずいぶん大きくなりました。
しかしながらこのまま食べ続けると、この中に入らなくなるのでは、
という心配がカエルくんの脳裏をよぎります・・・。

でもオイラ、虫が好きなんだす・・・と
ゴム足の中で、外界の煩悩にアタマ悩ますカエルくんなのでした・・・。



先日、激写したカエルくん(小)ですね。
ベランダの下から外を伺っています。
真上からずっと観察していますが、チミチミと5ミリずつくらい外に出て来ます・・・。

上のボケている部分が雨どいのドレインですね。
ここで雨の滴に打たれています。
それを僕は「修行」と呼んでいます・・・。
あー今日もまた修行かー、と。


こんなことしてる場合じゃないんですけどね。
いや、ほんとに・・・。

ではまた。








570 「カエルくん0806」 6月6日

中庭に現れたカエルくん(小)を激写しました。
現在、僕のベランダの下に3匹、カエルくんが生活しています。
夕方になると穴蔵から、こっそりと顔だけ出して外の様子を眺めています。
僕の視線に気がつくと不器用にズリズリと後ずさり・・・。

その場所にちょうど雨どいの滴が垂れるので、
雨の日は自分の頭を打たせて目を細めています。
とてもマヌケなのでした・・。

珍しくこちらを向いていたので、激写です。
雨だからウハウハなのです。

しかしながら巨大な白いレンズで睨まれて、
ストロボをパシャパシャたかれてしまいます。

こんな光は見たことがありません。
これはカミナリか。
ヤツはカミナリさまなのか・・・。
そんな視線で僕を見上げます。


が、なんだか怒ってますね・・・。
それは黒目ですか・・それともグラサン・・。
スパイダーマンと目が似てると言われたことは・・・。
ないですよね・・すいません・・。


あー仕事しなきゃ。
カエルくんとバカな遊びをしている場合じゃないのです。
いや、マジで・・・(汗

ではまた。





 

569 「ガソリン代と梅雨」 6月3日

今日、ガソリンを入れたらハイオクがリッター180円を超えていたので、ビックリ・・・。
店員に「スイマセン・・」と謝られました。

リッター200円時代がそのうち来るのだろうなぁ、と思っていましたが、
東京でもちょっと頑張れば、大台に乗りますね。
まあ、頑張る必要もないのですけど・・・。

ただここまで来るのが、思った以上に早かったですね。
何でもレスポンスが早いのが、この時代の特徴なのかもしれません。

アメリカでガソリンを入れていた頃は確か、1ガロン(3.8L)1ドルちょっとでした。
最近ニュースで見てもガロンあたり4ドルほどですから、日本よりもかなり安いですね。
ただ隣町まで100kmとか、学校が遠すぎて子供がクルマで通学とか、
そんな国ですから、事情は違うだろうし、そりゃ安い方がいいですよね。

あーいろいろ思い出していきた。
当時はいろんなものがガロン売りで、牛乳もたしかそうでした。
ひとりで4リッターも飲めませんよ、ほんと。
メチャメチャ頑張りましたけど、最後はやっぱりヨーグルトみたいにドロドロになって、
たくさん捨ててしまいました。


話は変わりますが、梅雨です。
今年は早いですね。
もう何でも早いです・・・。

雨って当然濡れますし、機材にだって厄介なものです。
少なくとも気分が晴々することはあまりないですよね。
でも最近、どうでも良くなって来たというか、濡れることが気にならなくなったというのか、
なんだかだんだんといい加減になって来たと言うのでしょうか。

以前は青空が広がっていないと撮影できない、なんて仕事がたくさんありました。
特に広告系で何度も作り直すことがないようなものは、晴れることが必須でした。

でも東京ということもあるのか、時代がそう変わりつつあるのか、
雨も悪くない、という雰囲気がいろんなところで感じらるような気がします。
もちろんそれは理解のあるクライアントと、同じくアートディレクターがいての話ですが、
僕は当然、その方向性に賛成です。

雨の風景って感情が内側に入って来ますよね。
何かが自分の中に深く深く入ってきます。
そういった感傷的なトーンや風景の凄みが企業イメージには沿わないのか、
そのようなものはかつてハネられたものでしたが、最近は理解される機会がずいぶんと増えたような気がしています。

(眠たさにくじけ、ここから翌日に・・・)

かといってそんなテイストのものしか気分にフィットしないのか、という訳でもなく、
シャドーがまったく無いようなポップ感も大好きです。
もしくはカリカリにエッジが立ったようなシャープな光ですね。
そんな撮り方もよくします。

たぶんあいだがないんですね。
メロウに静けさを見せるのか、もしくは躍動感を表すのか、
その両極しか無いような気がします、というか、
とにかくどっちでもいいから、やる以上はその方向に突き抜けたい、という想いがあります。

「やり過ぎだぜ、ブラザー・・」と怒られることもありますが、気分的にはきっとそんな感じ。
つまり人間がどんどん分かり易くなっているということですね。

あーだめだー。
振る舞いをもっと複雑に、そして円熟味を増す予定なのに・・。
まるで子供じゃないか。
あーあ・・・。

ではまた。

 

 

 

top