747 「個人的な写真」 10月26日


子どもの頃、いつも考えていたことは
現在のこと、そして未来のこと。

子どもに思い出せるような過去は
それほどないですものね。

でも今なら十分、振り返れるだけの
過去が僕にもあると思います。

たぶん未来の方が短いかも。




家の近くに巨大なブックオフがあり(ほとんど僕の書庫のようです)
そこでよく買い物をします。

新刊、ニューアルバムはツタヤで買いますので
ブックオフはもっぱら、時代遅れの安い買い物です。

ハタチ前後にそういえば読んだ・・みたいな小説や
昔、持っていたCDなんかだったりします。

特に音楽って、その当時をよく思い出しますよね。
とても懐かしく、そして何だか切ない気持ちになります。

こんなに昔を懐かしがるだなんて、
死期が迫っているのでは・・・なんて思っていましたが
単に振り返られる量が増えただけですよね。

やれやれ。





振り返るとずいぶん痛めつけられたような気もしますが
誰しも同じような時代なのでしょう。

それでも未来に対する希望がありました。
いったい僕はどのような道筋をたどり
そして何になれるのか。

不安はミジンコほどもなかったですね。
どうにだって描ける、まっさらな未来がありました。




今月は映像をご紹介してきましたが
多くは自分の指針なんですよね。

まだちょっとしたことに気持ちが揺さぶられるか。
それを知りたかったのです。

感受性が鈍る、とよくいわれます。
それについては個人的なものであって
死ぬまで鋭敏な人もいると思います。

でも多くの場合、鈍っているのではなく
慣れてしまっているのではないのでしょうか。

ちょっとした光景を見ても、
ああ、こんなのよくあるよね、とか・・・。
でも昔はもう少しピュアに捉えていたはずです。




僕がハタチの頃に抱いていたのは
稚拙な感情表現でした。

感じることは出来ても
何かに置き換えられなかったんですよね。

そのタカブリのようなものを
どうすることも出来ない苛立ち。

でも僕なりの心の震えのようなものを
ずっと求め続けていたような気がします。




写真を撮るようになってからは
そんな気持ちがあったことすら忘れていたように思います。

でも昔の小説や音楽を通して、
ああ、そうだった、と当時の感覚を
久しぶりに思い出しました。




で、今はプライベートな写真を撮りたい、
と無性に思っています。

作品と呼べるほど大層なものではないですが
仕事とは関係のないところで、不自由で、地味で、無駄に時間をかけて
そろそろ自分の写真を撮ろうかと。

仕事は楽しいです。
人に恵まれ、良い仕事をたくさんさせてもらっています。

でもそれとは離れたところで
そろそろ個人的なものを撮りたい。
そう強く思っています。




今までそんな気持ちがなかったわけではありませんが
でも撮る以上は覚悟を決めて撮りたい。

そんな臨界点のようなものに
そろそろ近づきつつある気がします。

仕事とは関係ないものを本気で撮る。
そう考えると少しだけワクワクします。


ではまた。







 

 

 

 

 

746 「女性ポートレイト」 10月18日


急ぎのデータをサーバーにアップして
やっと仕事が終わりました。
やれやれ・・・。



まず海外の記事を書く
女性ジャーナリストのポートレイト。

ゴーグルのようなプラダのサングラスが
とてもかっこ良い。

オノヨーコのように外国で暮らしている
日本人といった空気をまとっているように見えます。

エレガントなんだけれど、
良い意味で、表情に厳しさがあります。

でも人に対しての気遣いもさりげなく出来る
とてもチャーミングな人でした。

久しぶりにカッコいい女性を見た気がします。



そしてもう一人は銀座の老舗レストランのマネージャー。
この方は女性でなんと82歳。

こんな年齢で元気に働けるって、羨ましい・・。
洋装の素敵な女性です。

お客さんはこの方に会いに来るんだろうなぁ、と思います。
とても温かく迎えてくれそうです。

おそらく銀座に昔からあるだろう、人との関わり合いに
たまに出会うことがあります。

表面的な礼節ではなく、相手の気持ちの温かみに触れる、
心の部分に少しだけ立ち入った関係性・・・とでも言うのでしょうか。

上手く言えないですね。
すいません・・・。

東京の他の場所でもあると思いますが、
やはり銀座がいちばん感じられるのかもしれません。



「もう笑うと顔がシワだらけになるから・・」
と初めはなかなか自然な笑顔になりませんでした。

僕は笑って話しかけます。
大丈夫ですよ、ありのままで。

もともときれいな方でしたが、
レタッチで20歳くらい若くしておきました。

加工し過ぎじゃないの、と怒られたとしても、
撮られた方に喜んでいただけるのが
僕としてはいちばん嬉しい。

昔からずっとそうです。





映像紹介です。
どうぞ!


http://www.youtube.com/watch?v=wKtAj0tfOus














745 「音から届くもの」 10月10日


秋になり、緑道側の窓からは
涼し気な虫の鳴き声が聞こえてきます。

そんな音が心地良い、と思える感覚が
不思議だな、と近頃、感じています。



僕たちの周りは音で溢れています。
もちろん騒音のようなものもありますが
魅力的なものもまた、たくさんあります。

CDショップに行けば
日常の音を拾ったアルバムが売られていて
そこから広がる想像はとても楽しいものです。

聴いたことのないものは想像できないですから
音は常に自分の中の記憶を呼び起こし
刺激し続けているのでしょう。

 

視覚とは違うけれど
でも同じくらいの力を持って
感情に訴えかけるものが音にはある
とここのところ考えています。





さて勝手に映像紹介のコーナーです!
今回はホンダです。

僕の大好きな「Honda Music」というCMがあります。
知っているかぎり、30、60、90秒の3種類があり、
僕の好きなのは60秒バージョンです。

これがいちばんバランスが良いと感じているのですが
残念ながら音質の良いものが見つかりませんでした。
エンジンの音が伝えられないと意味がないので・・・。

で、今回は「Honda Music」は無しにして違うもので。
何度も観てしまう好きなCMです。

音量を上げて、画面を大きくして、ご覧下さい。
どうぞ!


http://www.youtube.com/watch?v=SLuPL5V3Xeg






 

 

 

 

 

744 「カオルちゃんポスター」 10月6日


カオルちゃんから郵便が届きました!

お盆に撮影したポスターの写真です。
知事の写真はおそらく何かのものを流用したみたいですね。

カオルちゃん、めちゃめちゃパリッとしてるなぁ。
いや、実際パリッとしてると思うけど・・・。

何か、すごい、仕事できる!っていう感じやなぁ。
いや、実際、仕事できるんやろうけど・・・。

ちなみにカオルちゃんは、中高の友人です。

自分が撮影した友人のポスターが
大阪の街角に貼られている。

そんな未来が予想できたでしょうか・・・。
不思議ですね。

でも少しでもお役に立てたとしたら
とても喜ばしいことです。

ちなみに下のURLはカオルちゃんの
プロフィール紹介です。

応援をよろしくお願いいたします!

http://www.go-west.tv/profile.html




そして勝手に映像ご紹介です。
今、僕がいちばん好きな映像です。

何にこれほど惹かれるのか・・・。
自分でもなぞなぞです。

カオルちゃんの心温まる映像のあとに、
こんなんでホンマ、すいませ ん・・・。

http://www.youtube.com/watch?v=awzqP5o53-s










 

743 「気持ちを行動にしてみる」 10月4日


NHKに障害者のバラエティ
「バリバラ」という番組があります。

http://www.nhk.or.jp/kira/post/baribara.html

司会者もゲストも障害があって、
お互いが話すんだけど、なんて言ってるのか、
僕たちにはまったく分からない・・・。

障害ネタを話すも誰も理解できなくて、
それを笑い合う、というものすごい番組です。

でもこれくらいフランクに障害をいじれたら
もう少し世界は変わるんじゃないか、という気がします。



人は意外と誰かのことを気にしているのですが、
その気持ちをどのように表現すればいいか、
ということに戸惑いを感じている気がしませんか。

みんな悪気があるわけじゃない。
自己表現がうまくできないんだろう、と思います。




さてご好評の「勝手に映像紹介」のコーナーです!
どうぞ!

http://www.youtube.com/watch?v=UplRDyFmwQ8




 

 

 

 

742 「心が暖かくなること」 10月2日


出会えて良かったという映画があり、
当然、そうでないものもたくさんあります。

見て良かったと思うのは全体の1、2割。
買いたいと思うのは100本に1本ぐらいでしょうか・・・。

ものすごい良い俳優がでてるのに
ガッカリするような作品もあります。

良い物語を作るのは
俳優でも、潤沢な予算でも、
長さでもないんだな、と知りました。

脚本、演出、カメラワーク、音楽などが
やはり大切なのだ、とそれなりの数を見て分かりました。



感じたことを丁寧に伝えていく。
どうすれば自分が感じたことを伝えられるか、
それを深く考える。

すごくシンプル。
でもそれが難しいんですけどね。

 

そんなわけで昨日に引き続き、
勝手に映像ご紹介のコーナーです。

どうぞ!


http://www.youtube.com/watch?v=1TDqzdaWNqs

 

 










741 「人を緊張させないこと」 10月1日


最近は仕事のほとんどが人物撮影なので、
ブツと違ってカット数も多く、すべてをレタッチすることはできません。

それゆえ軽めの撮影データを送り、先方にセレクトしてもらった後、
丁寧にレタッチしていく、という流れになります。


宅急便でDVDを郵送していたときは、時間がかかってしまうので、
面倒でも大量のレタッチをして、送ったものでした。

地方ロケで東京にいないのに
「あ、セレクト番号メールしたから、明日の昼までに納品よろしく」
みたいな留守電が入ってて、冷や汗するくらいなら、
初めから全部レタッチしちゃえ、と・・・。


今はサーバーで大容量データを送れるようになりましたから、
セレクト後、急な納品でも余裕を持ってレタッチできるようになりました。
サイコーです。




タレントや著名人の方の撮影だと、まわりもピリピリするし、
人によってはかなりの緊張感が漂います。

僕もそれなりに緊張はしますが、その中であっても当然、光の当たり具合や、
被写体の表情や、髪の乱れや、ネックレスが歪んでいないか、とか、
チェックすべきポイントはたくさんあります。

いいリズムでいい表情が撮れて、「よっしゃー!」と思っても、
「ワイシャツの襟が片方飛び出していたので、もう一度初めからお願いします(冷静に・・)」
みたいなこともあったりして、ガックリ肩を落としたりします。

ボーッとしているように見えるかもしれませんが、
僕もそれなりに気をつかっているのです・・・。




僕が人を撮る際、心掛けているのは
「相手を緊張させない」ということです。

「あえて緊張させる」という方法もあるかもしれませんが、
僕の場合「緊張させない」ということが自身の性格に合っていると考えています。

昔、あるタレントの方の撮影をしていて、
その方がとても緊張していたのを知って、とても意外でした。

ソソウがないように、と接していたその方自身も緊張していて
ああ、自分だけじゃなかったんだ、と。

ただのインタビューならともかく、広告的なものになると
何らかのパフォーマンスを求められます。

クライアントの要求に応えられるか、というプレッシャーは
ひょっとして僕ら以上のものなのかも知れない、と
ある時から思うようになりました。

それゆえ僕はいつでも気さくに、
被写体を緊張させないよう心掛けています。

僕が思うところ、カメラマンは写真を撮ればいい、というものではなく、
その場の空気をコントロールすることも大事なのだな、と。

そしてその空気を切り撮っていく、
ということなのだろうと思います。
もし言葉にするとすれば。



少し話は変わりますが、映像が好きでして、
それなりに数が溜まったので、ご紹介しようかという、
勝手な企画でございます。

たくさんあるのでこれから何度かに分けて
ご紹介できればと考えています。

初めは先日、仕事で訪れた
ある企業のCMです。
どうぞ!

http://www.youtube.com/watch?v=UiKSFqnZYVc



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