745 「近況その5/ロケ」 3月30日

新幹線で名古屋へ。

スタバのドライブスルー。
初めて見ました。

気候も良く、道路が広いので
なんだか気持ちよかったですね。

名古屋って、こんなに快適だったっけ・・・。



名古屋から京都に移動。

シンシン堂で食べたパンです。
ブルーチーズのバゲットはうまかった。

最近は日本中を転々としながら
パンを食べ続けているような気がします。

パンの好みがハード系に変わりつつありますが
時間が経ってもうまいパン、というのが
僕にとって一つの指針になりつつあります。

出来立てはどんなパンでもうまいんですよね。
ホントの勝負は翌日以降です!




東京は街に音楽がないし、
どこに行っても節電のために暗いです。

でも京都の夜を歩いてみても
震災の気配なんてまったくと言っていいほど
感じられないのですよね。

街が明るいわけでもないのですが
みんな、穏やかで楽しそう。

もちろんそれが悪いわけではないのですが
距離が離れると様子はこんなに変わるのだな、と。

東京では、家族や親戚が被災している、というのは
よくあることで、常に自分に関係してきます。

それゆえ関心がない、というわけにもいかず
そんな人たちと向き合う、という姿勢も必要になってきます。



「もう元通りにはならないね・・・」

被災地に行った知人が呟くように言いました。

自分の目で見たからこそ言える、言葉の重みが
そこにはあるように感じられました。









 

774 「近況その4/音楽のない街」 3月27日



牛乳を久しぶりにゲット しました。
東京牛乳・・・。

つまりは東京にもたくさん乳牛がいる、
ということか・・・。


スーパーに行ってもなんだか暗いし、
音楽が流れていなくて、まったく活気がありません。
ツタヤですらBGMなしですからね。

ハバロフスクのスーパーにいるみたいです。
行 ったことないけど・・・。

もちろん自重するという気持ちも大事ですが
元気に、前向きな気持ちになる、ということも
今は必要だと思います。

被災された方々ならともかく
僕たちは明るく振る舞いながら
被災地を応援する。

痛みを理解しつつも
そんな姿勢の方がいい、と考えています。




明日からしばらくロケで
いろんな場所を転々とします。

無くなった仕事もたくさんありますが、
震災の影響を受けなかった、レギュラーです。
これは助かります。

明るく頑張ろう・・・。

ではまた。




 

 

 

 

 

773 「近況その3/自転車で撮影」 3月25日


スーパーマーケットにも少しずつ商品が
並び始めております。

牛乳一本まで!と張り紙があったりもしますが
それでも手に入るようになったのは、ありがたいことです。

ですが都の水道水が汚染されている、というニュースが流れると
また一斉に飲み物が無くなりました。


昨日は朝、駒沢公園にいましたが、
大量のミネラルウォーターを自販機で買いまくる、
という人たちも見かけました。

ただガソリンだけは流通し始めていて、
並ぶこともなく給油できるようになっております。

しかし値段が高いですね・・・。
情勢によって手に入らなくなったり、値段が上がったり、
いわゆる時価みたいなものは面倒ですよね。

依存するのも翻弄されるのも嫌なので
値段の上下で一喜一憂はしないようにしています。


ただ寿司屋のアワビ、時価!なんて言うのは
冷や汗が出るほど翻弄されてしまいます・・・。
緊張で声がうわずってしまいそうです。

ま、寿司屋でアワビなんて食べたこと、ないですが・・。





一昨日は代々木公園内で撮影だったので
機材を詰め込んだリュックを背負い、自転車で向かう。

リュックは10キロほど。
自転車も10キロくらい。

普段は1、5トンの車で行くのに
10キロの自転車でも行けるのは不思議な気分です。

渋滞がないので、遅めに出ましたが
それでも三茶からわずか15分で到着・・・。

駐車場を探す必要もなく、おまけに集合場所まで
乗り付けてしまえるので、時間が余る・・・。


運べる機材の大きさに制約があることと
暑い季節をどうする、という課題があるものの
東京の街を自由に走れることはとても楽しい。

撮影終了後、公園内にサイクリングロードを発見!
何周かグルグル回り、井の頭通りから代々木上原へ。
その後、下北沢を抜けて、三茶に帰り着きました。

やれやれ。




 







772 「近況その2/食料とガソリン」 3月18日


在京の人ならご存知でしょうが、
こちらでは食べ物、飲み物が手に入りません。

米、パン、タマゴ、肉、牛乳、水等、そんなものは一切なくて
今朝の朝食はコンビニで買った、薄いロールケーキだけです。

運良くホットケーキミックスを手に入れても
牛乳とタマゴがないと作れないんですよね・・・。

こんな状況ですが、喫茶店に行けば
朝食が普通に食べられます。

ファミレスにいけば、今までとまったく変わらず
何だって食べ放題です。

つまりスーパーなどでは誰かが必要以上に
モノを買っている、ということでしょうね。

多少の流通の困難さはあるにせよ、東京は被災をした訳ではないので
いつも通りの買い物をしていれば、誰かが困ることもなかったはずです。


さっきも駅前のスーパーに行きましたが、何もない・・。
明日の朝食、どうすんのよ、という感じ。

冷蔵庫の食料をかき集めてみても、
できるのは「生ハムのヨーグルトそば」とか
「男前豆腐のコーラ割り」みたいなものしかできません。

スーパーで冷凍のタコヤキを握りしめ、朝からタコヤキか・・・、
と悩んでいたら、冷凍のホットケーキを発見!
ああ、良かった。


でも街は人がいなくて静かです。
渋谷ですら嘘のように閑散としていて
違う星に来ているようです。

ものすごく渋谷に似ているけど
違う場所、みたいな感じです。

その光景をうまく飲み込めないのでしょう。

人が多いのはウンザリしますが
でもそれは平穏であることの証だったのだ、と思います。




それとガソリンスタンドがほとんど開いていません。
今日も甲州街道を走っていたら、ものすごい長蛇の列。

なんだなんだ、と思っていたら、ガソリンスタンドに
入ろうとする車列でした。

たぶん100台じゃきかないでしょうね。
すべてに給油しているとたぶん数時間はかかりそうです・・・。
なのに2千円分しか入れてくれないらしい。

 

僕の車のガソリンはあと一目盛り。
都内の撮影ならあと2回は行けそうです。

それでもダメならタクシー。
電車は本数もないし、いつ停電になるやら・・・。

ストロボの要らない撮影は自転車。
意外とこれがいちばん楽しいかもしれませんね。

でも仕事で車を使う人は買わざるを得ません。
どんなけ時間がかかっても、並ぶしかないのだと思います。

でも僕のように、まだ移動手段を選べる人は
できるだけ給油を先延ばしにした方がいいのかな、と。

確かにガソリンが空に近いのは不安ではありますが
本当にそれらを必要としてるところには行き届いていない訳で
それを考えるととても申し訳なく思います。



少し未来のことを話し合える。
そんな時間が早く来てほしいですね。



 

 

 

 

 

 

 

771 「近況その1/地震後のスーパーで」 3月14日


地震の翌日からスーパーに行くと
お米やタマゴが棚からなくなっていました。

これは交通マヒになった流通の問題ということで
一日でこんな風になってしまうのか、と・・・。

ところが昨日以降はカップ麺、飲み物
乾電池、ティッシュ等、ことごとく棚から消えていました。

節電のために店内の照明も暗く、
共産圏のスーパーにいるような気分です。

今日も人を押しのけるようにして、商品を物色する人たち。
商品がまったく並んでいない棚を見て、
嫌な気分になるのは僕だけでしょうか・・・。

東京は被災地ではなく、なのに誰かがモノを買い占めていたら
普通の暮らしをしている人の生活が成り立たない。

被災もしていない東京で、ペットボトルの水が買えない不思議。
どんなけ心配性やねん、と思いますよね。

性格的なところなのかもしれませんが、
痛みというものは共有した方がいいと僕は考えています。

少なくとも、買い占める、という感覚は
僕の中にはないですね・・・。

困るのなら、みんなで困ろう。
そう思います。





今回の映像を見て、胸が痛まない人はいないだろうと思います。
できることなら現地に行って、何かしらのお手伝いができないだろうか。
誰しもそう感じたのではないのでしょうか。

でもこの状況で行けたとしても、
現時点で僕たちのできることは少ないと思います。

ただ復興という段階になれば、
民間の方々の力が生きて来るのでは、と考えています。





ヤフーのポイントがそれなりに溜まっていたので
すべてインターネットで募金しました。
便利な世の中ですよね。

特に大げさなものではなく、ささやかであっても
自分ができる範囲内で応援できることがあればいいと思います。

誰かの痛みを感じて、そして自分ができることをする。
倒れている人に手を差し伸べる。

そんな普通のことが、当たり前にできる世の中になれば、
カップ麺を買い占める、なんてことも無くなるのかもしれません。



 

 

 

 

770  「偶然とヒラメキ」 3月9日


相変わらず、いろんな場所を転々としながら、
レタッチするという日々を繰り返しています。


しかし仕事の半分はコンピュータの作業だなんて
子どもの頃に考えられただろうか・・・。

タイムマシンで過去に戻り、小学生の自分に会って、
「写真を撮るために国内のみならず、世界を流浪し
 帰って来てはコンピュータでレタッチの日々。
 時には有名人のシューティング、
 またある時はエンジン付きハンググライダーで空を飛ぶ。
 それがオマエの未来の仕事だ!」
と言ったら、どんな反応をするでしょうね。

きっと007か、スパイ大作戦みたいなものを
想像するのかもしれません。
携帯電話を見せびらかしてやろう。






さてそんな話はさておき、新しいレギュラーが始まりました。
S社のウェッブで月1回で1年続く予定です。

それでライティングテストを試みる。
定番の写真があり、ハイライトの入り方なんかを確認。

これまでものすごい数を撮ってきた被写体ですから
ライティングにまったく迷いはありませんが、
ただちょっと違う風に撮れないかと・・・。



僕たちはプロだから、自分がイメージしたように撮れるのが普通です。

もちろん駆け出しのころはイメージが先行して、
技術がそれに追いつかなかった時期もありました。

でも10年もすれば、できるようになるんですね。
ただ創造力という点では、やはり駆け出しのころには叶わない、
と思う時もよくあります。



当時は無知な素人発想ですよね。
すでに「写真なんて、こんなもんだよ」的発想をしがちな僕たちは、
そんな素人発想を小バカにするのですが、でも「それは思いつかなかった」という、
キラリとしたものもあるのですよね。

それゆえ、基本的にはあまりイメージを決め込まないようにしています。
なるべく撮る瞬間に感じたヒラメキを大切にしようと。



もうひとつ、心掛けているのが、偶然を期待するということです。

イメージするものを撮る、というのが普通になると
自分が想像できる範疇でしかもの作りができなくなります。

一人の人間ができる表現方法なんて限られますから
いつも写真が似通ってきて、自分でも飽きてきます。

それゆえまったくデタラメな場所に、生の(ディフューズしていないということ)
ストロボを置いたりして、いろんなアングルから適当に撮ってみたり。

ヒドい写真になるときもありますが、計算ではまず撮れない、といった
プロはまずやらないだろう、フレア出まくり・・・でも魅力的な光になることが良くあります。

そんな偶然の中での出会いが今はとても面白い。



いつも書きますが、否定をしない、ということはとても大切だと思います。

普段と違う方法でやってみる。
好きじゃなかったけど、意外と面白い、と気がついたり。



柔軟さと自由さ。
言葉にすれば簡単ですが、
そうあることはとても難しい、と感じています。





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