935 「能天気に泳いでいるところだったのだ」 8月26日

少し前、撮影は朝だけで
久しぶりに午後からフリーの日。

長らくプールにも行けてなかったので
思う存分泳ぐぞー、と思っていたところ、
ふと、明日の時間を確認しようと手帳を見る。

すると「午後、赤坂、撮影」と書かれてある。
「???」

まったく記憶が無い。
冷汗が流れる。

メールを見返したところ、
かなり昔に撮影の以来を受けていた。
軽く動悸がする・・・。

やばかったー。
飛ばすところやった。

あー気がついてよかった、ホンマ・・・。



昔はこんな勘違いはなかったのに。
記憶に無いくらい忘れている、というところがコワい。

見ても思い出せないんだから、ひどい。

これは老化だろうか。
きちんと手帳に書かねば。

ただ手帳を無くした日には
人生も無くしそう・・・。



例の如く、外苑の並木道で時間をつぶす。

向こう車線の路側帯にはタクシーの列。
ミラーを見れば分かるように、こちらもタクシー。

こちらがタクシーの運転手を覚えていることはないが
向こうが僕の車を覚えている可能性はある。

「またサボッとるんかいな、あのにいちゃんは」と
知らないところで噂されている可能性は、やはりある・・・。



並木道の写真を探していたら、こんなのがあった。
ものすごくわかりやすく、僕に驚いているネコ。

自分、指先、2本白いんか・・・。



並木道をさがしていたら、こんなのもあった。
ダイワマーン!

昔、プレミアムモルツの撮影で
ダイワハウスの本社に行ったのだ。

ちょっと着てみたい気もする、でしょ・・・。







 

 

934 「クライマーズハイ」 8月13日


夏を舞台にした小説や映画は
出来るだけ夏に見ることにしています。

その方が何かしっくり来るんですよね。



呼吸することさえもどかしい、あの暑さの感じや
夕刻、暗くなった雑木林から聞こえてくるヒグラシの鳴き声、
プールに入った時のひんやりとした肌の感触なんかも
日常の延長線として深く理解できる気がします。



半年前、どんなに寒かったか。
人って意外と思い出せないんですよね。







毎年、この季節になると観ています。
もう何回、観たのやら・・・。



この映画はご存知のように、日航機墜落事故を
ある地方新聞社がどのように報じたか。

スクープは打ちたい。
でも遺族のためにいい加減な憶測は書けない。

そんな葛藤を描いた数日間のドラマです。

 

 



原作は横山秀夫さん。

当時、上毛新聞の記者だった横山さんが
実際に取材したものがベースになっている。

物語としては小説の方が機微をつかみ易い。
人物の心理に静かに深く入っていける。

なぜスクープが打てなかったのか。
その葛藤が丁寧に描かれている。






ただ映画の方は役者が揃っている。

現在なら主役になれるような人たちも
脇役として普通に出演しています。

少し名前を挙げると、堤真一、堺雅人、山崎努
遠藤憲一、尾野真千子、滝藤賢一など、
誰もがザ、役者という感じでその迫力は見応えがある。





特に僕は山崎努さんが好きで「スローなブギにしてくれ」や
伊丹十三監督作品のあの怪しい、でもどこか寂しい、
あの感じはもう山崎努さん以外にできる人はいないのでは、
と考えています。

誰もが心の底に秘めている卑しさを(すいません・・)
この方以上に表現できる人は他に思い浮かばない。

それゆえその演技が鮮烈に心に響くのだと思います。









話を元に戻します。

僕はなぜこの映画を何度も観るのだろう、と
しばしば考えることがあります。

もちろん面白いということもありますが
それだけでは語れない魅力というか
引き込まれるものがあるように思えます。

人と人が激しく衝突するシーンや
悩み葛藤することも多いので、観るのがつらい、
という感想も聞いたことがあります。





何度考えても結局よく分からないのですが
物語の中とはいえ、人々の悲しみに触れた時
忘れかけていた気持ちがよみがえってくる、
そんな感触があるんですよね。





自分にとって譲れないものは何なのか。
そしてそれをどう貫いていくのか。

もちろん物語の中に答えなどないですが
それを自分に問いかけてくれる良い機会に
なるような気がしています。





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