938 「顕微鏡と南の島」 9月21日

たまに蚊やクモを生け捕りにしては
ポジチェック用のルーペで見て楽しんでいる。

拡大してみると蚊はほとんどザ・フライの世界だし、
クモはタランチュラのようにマッチョなのだ。



趣味が高じて、顕微鏡を買った。

フィールド用の安物だが
これが結構楽しめる。







隕石。
仕事の机の上には隕石がある。

1576年、アルゼンチンで発見された。
オクタヘドライトと呼ばれる鉄隕石。

肉眼では分からなかったメタリックな感じが
顕微鏡ではよく見えた。

写真はボヤけているが実際はもっときれいに見える。

どこの星からやって来たんだろうなー。








塩。

安物の塩の方が粒子がバラバラだ、
ということに気がつく。

外国の高い塩だと粒子が一定で
見ていてもつまらない。

安物は荒々しく豪快な感じで
いろんな表情があり、楽しい。





ちりめんじゃこを見た時は
ほとんどエイリアンで、
ヒェ〜!と声を上げてしまった。

ミクロの世界はこわすぎ・・・。













休みをとって南の島に行って来ました。

朝8時からビーチでクロール、
午後はひたすらスノーケリングの数日間。

体育会的、海で泳ぐだけの日々。
夜はキゼツするように眠ってしまいました。

もうどんなけ泳ぐねん・・・という感じです。









モンガラでしょうか。
カワハギの一種ですね。

白いのはたぶんキュウセンの仲間。




こんな魚を見てもきれいだな、ぐらいにしか思いませんが、
イカを見ると美味そうだな、パリパリしてるのかな
と毎度、手を伸ばしてしまいます。

イカも狙われているという殺気を感じているらしく、
ヒダをゆらゆらさせながら、こちらを睨みつけます。

食べるか、食べられるか。

そこでは命がけの戦いが
繰り広げられているのです。








クマノミ。
たくさんいました。

じっーと見てると向こうもこちらを
じっーと観察しています。

近寄るとささっとイソギンチャクの中に隠れて
隙間からやはりこちらを伺っています。

丸い口を開けて、ポカーとこちらを見ています。
かわいいやつです。

おわり。









 

 

 

937 「ポートレートとおばあちゃん」 9月5日



日経ビジネス 
プレミアムモルツ 
記事広告



6月に撮影したモスバーガー社長の櫻田さん。

こうやって見ると俳優の
國村準さんに雰囲気が似てますね。










他の人のコミュニケーションの取り方はわかりませんが
僕の場合、まず普通に立ってもらいます。

ほとんどの場合、モデルの方が「カメラの方を向いた方がいいですか、
笑った方がいいですか、手はどうしたらいいですか」とか
聞いてこられます。

僕は「笑っても笑わなくても、普通に立っていて下さい」と伝え、
まず一枚シュート。





たいていの場合、不安な心境で立ってらっしゃる方が多いので、
まずその写真を見て褒めちぎります。

良い感じですね!とか、雰囲気があります!とか、
おっ,カッコいいですねー!とか。

そうするとホッとしたような笑顔になられます。





その感想は真実だからこそ伝わるのであって、
いちばん困るのは褒めるべきポイントがまったくない時・・・。

ウソをつくわけにはいかない・・・。





しかしながら人にはカッコよく写るアングルというものが
かならずひとつはある、という信念を僕は持っているので
その角度をギリギリまで探し続ける。





こういう方の多くが写真嫌いで、
これまで上手く近影を撮られることがなかった、
という話おをよく聞きます。

その苦い経験がカメラの前でどんどん表情を
こわばらせてしまうのでしょうか。










人を撮る上で大切にしていることは
自然な表情、自然な動きを捉える、というところ。

ナチュラルな動きの中で
魅力的な一瞬をおさえたい。

そんな風に考えています。





すぐにそれに応えてくれる人もいれば
お互い疲れ果てて、最後の最後で、なんとか絵になった・・・、
なんてこともある。

自然な写真=ベストだ、と考えてきたわけではないですが
その表情や動きの中には、何かしらこちらに訴えるものが
間違いなくある、という気がしています。






人となりが写真を通して伝わる。

それは近影の最も大切なことのひとつだと
僕は考えています。




撮影日記 928
http://www.aloha-boy.com/diary2014-6.html

 

 



大阪に帰りました。
またネコが増えている。
自慢げに見せる母。

「違うねん、違うねん。
 里親が見つかるまで
 預かってるだけやねんて」

おそらく来年,成長したこのネコの姿を
実家で見るのはほぼ間違いない・・・。



おばあちゃん。
御歳96才。

おばあちゃんは足を骨折したせいで、ずいぶんと体が弱った、
一度帰って来てと母から電話があり、帰阪。

しかしながらおばあちゃん、骨折も乗り越え、
すっかりと元気になられました。





突然「呼吸筋を鍛えんといかん」と
引き出しの中からピロピロ笛を取り出し、
ピロピロリーと吹き出す。

部屋は不思議な静けさに包まれました・・・。





僕がちびまるこちゃんのじいさんなら
間違いなく「友蔵、心の俳句」を
詠んだことだろうと思う。

「100均で3本入ったピロピロリー」





おばあちゃんの特養ホームを離れ、
母、叔母、姉の4人でオススメの洋食屋へ。

「ジャンボ海老たべてみたかってーん」とみんな。

このメンツだとおそらく私が支払うのであろう・・・。
見事なトラップにハマった筆者であった。




おわり






 

 

 

936  「バッグ修理と口説き落とし」 9月1日



スタンドケースのジッパーがこわれた。
まだ3年ほどしか使っていない。

プロフォトのケースなのだが、ジッパーに刻印もなく
どこの国の製品なのかは不明。

コイルファスナーの滑りは悪くないのだが
全体的に縫製は雑。

長さは85センチで横積みにして、トランクにスッポリ収まる。
高さも結構あるので、トレペや巻いたケント紙なんかも入る。




しかし先日、ジッパータグを挟んでいるフック状の部分が
弾け飛んでどこかに行ってしまった。

いろいろ修理方法を考えてはみたが、
これは無理だと思い、新品を買うことに。

しかしながら85センチ程度のものは容量が小さいものが多く、
高さを稼ごうとすると長さが軽く1mを越える・・・。

アメリカから個人輸入という手もあるが(アメリカのケースは豊富)
かなり値段も高くなるし、思ったのと違った、というのもコワい。

なので何とか直すことにした。



ジッパーのシルバーの箇所が吹っ飛んだ部分だ。

L字型の金具を切断して、工業用のボンドで止める計画。
しかしそんなに簡単には行かなかった・・・。

最初は、これは使えるぞ!と六角レンチをジグソーで切断しようとしたが
焼きが入っているせいか硬過ぎて、ジグソーの刃を2本ボロボロにしたのに
まったく切れる気配がない・・・という強さ。

計画が狂う・・・(汗



とりあえず似たようなものを探す。
家中をひっくり返し、やっとこさ理想の金具に出逢う。



しかしながらこれもたいがいカタイ。

青い部分を切るのだが、小さ過ぎてよく見えない。
万力で思い切り固定するものの、やはり老眼で見えない・・・。

死ぬ思いでなんとか切断し、断面をヤスリで仕上げる。
はーやれやれ。



手で持つと指先もボンドで固定されてしまうので
プライヤーで挟むものの、すぐに滑って変な場所にくっ付いてしまう。

工業用の瞬間接着剤を盛り上がるくらい、
乾いては塗りを親のカタキのように繰り返す。

黒く色を塗れば、まず分からないだろうと思う。

じーと見れば分かるかもしれないが
ジッパーを眺める人などたぶんいない。

これでしばらくは使えそう。
ほっ。






住宅メーカー PR誌
曽野綾子さん



雨が
しとしと降る
田園調布の梅雨の午後。

ページはお貸しする過去の写真で
構成して欲しい、という曽野さん。

でもせっかくだから
やはり撮り下ろしたい。

いろいろ編集者と話し合い、
当日、なんとか口説き落とそうと決める。




自宅にお邪魔すると、廊下の先に書斎があり、
窓からはいろんな木々が生い茂る豊かな中庭が
大きな額に入った絵のように映る。

新緑が雨で艶やかに光っている。

もうここだー!と思って、曽野さんを口説く。
絶対きれいに撮ります!
一分で撮ります!
後悔させません!と。

編集者と僕があまりに必死だったせいか、
曽野さんは、わかりました、と頷き笑いました。




構図を決めた後に立っていただいて
撮影を一分で終える。

逆光の印象は残しておきたかったので
レタッチの際,人物は少々暗めにした。



全部で4ページだったが、すべて今回の
撮り下ろし写真が使われていたので
とりあえずホッとした。

うまく写真を生かしてくれたお陰で
梅雨らしいしっとりとした感じも伝わる。

みなさま、ありがとうございました。
やれやれ・・・。



top