冬の夜です。

僕はかじかむ手をポケットに突っ込んで、
雲が現れるのを待ちました。

水銀灯に照らされた吐く息は白く、
冷たくなったカメラにはびっしりと結露がついています。

キーンと音がしそうな冷えきった夜。
僕は山崎蒸留所で、空を見上げたり、
自分の吐息が絡み付いたマフラーの温かさに救われたり。


空気が澄んだ冬の夜は、僕に深海を思い浮かべさせます。
海底から見上げる空はきっとこんな風なんだろう、と